突然の電話③

律院には、14時に到着しました。

早朝散歩でよく律院の前を通っており阿闍梨様

とは、何度かお見受けしておりますが、直接

お話しさせて頂くのは、初めてとなります。

叡南俊照 大阿闍梨様(えなみしゅんしょう だいあじ

ゃりさま)は、人々から生き仏と謳われ、我々密教行者

の目標であり憧れの存在でもあります。

少し緊張した面持ちで門を潜ったところで

早速、阿闍梨様が玄関口にいらっしゃいました。

私は、深々と頭を下げて、、

「今日は、お招きに預かり有難うございました。」

「貴方が和順さんですか。どうぞお入り下さい。」

直ぐ様、執事の方がお見えになり

「和順先生、今日は忙しいところ有難うございます。

阿闍梨様も和順先生は、どんな方なのか楽しみにされ

ていらっしゃいます。色々とお話しをお聞かせ下さ

い。」と言われました。

阿闍梨様は、奥に座られ向かい合う形で座り

ました。

また、執事の方も綺麗なお庭を背に同席され

ました。

阿闍梨様が

「近頃、和順さんところから沢山の方が

お見えになっているので、ご挨拶にお伺い

する様に執事に申し付けたところでした。」

すると執事の方が

「和順先生が律院に行く様に促された方が

日に日増えてきて、昨日は福井からも来られ

ました。遠いところから、大変ですねと尋ね

たら、和順先生が律院で護摩供養を受けた

なら必ず良くなると聞いて来ましたと仰った

ので、これは是非和順先生にお話しを聞き

たいと思っておりました。」

「こちらこそ、お世話になりながら、敷居が

高いと思ってご挨拶にお伺い出来ずにおり

ました。改めて、申し訳ございませんでした。」

すると阿闍梨様が手を振りながら

「いやいや、和順さん、これは人助けなんだから

私こそ、沢山の方がお見えになり有り難く思っ

ております。最近若い人が来るので、どちらの

ご紹介かと尋ねると、和順さんと言うので

こんな若い人がくるのは、中々無い事だから

貴方がどう言う人か、興味を持ちました。」

「和順庵には、若い人が比較的多く来られ

ます。コロナ禍になり、日を追う事に増えて

おります。」

「そうでしたか、、和順さんは、天台宗とお聞き

しましたが、どちらのお寺ですか、、」

「南総教区長福寿寺です。今井長新師匠のもとで

修行を積みました。ですが、その後真言宗や他宗とも

交流をもち、独自の密教を研鑽しております。

まだまだ未熟者ですが、密教道を極めようと

していると、こうして阿闍梨様と対面させて頂く

奇跡が起こるとは、夢にも思っておりませんでした。」

「いやいや、近くにこんなにも人助けをしている

人がいるなんて、私も会えて良かったです。」

本当に有難い阿闍梨様のお言葉を頂き胸が一杯に

なりました。

二人の会話は、アッという間に1時間近く経ち

ました。

帰り際に執事の方から、長尺線香とお香、そして

阿闍梨様と言えば、阿闍梨餅を沢山頂きました。

そして、私の姿が消えるまで最後迄立って見送って

下さいました。

その姿を見ながら何度も合掌しながら律院を後に

しました。

9月4日は、私の記念日となりました。

阿闍梨様、本当に有難うございました。

合掌

律院にて 叡南俊照大行満大阿闍梨様と

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