Mさん32歳男性がお越し頂きました。Mさんは、常連の方で、体調不良になられると、よく滋賀の和順庵に来られます。「先生、また変なモノが憑いてきました。ちょっと取って貰えませんか、、。」「すみません、、実は京都店には、仏様がないので、加持祈祷はやってません。滋賀道場に来て下さいますか、、。」「そうですか、、。分かりました。先生が京都に店を出したっていうんで、職場が近いし、丁度良かったと思ったのに、、。」Mさんは、水商売をされていて、接客業のせいか、悪い霊気を憑ける様になりました。憑依体質の人は、親族が霊感が強かったり、悲しい出来事に遭遇すると、霊媒体質になると聞いた事が有ります。Mさんの両親は、幼い頃に離婚され、母親に引き取られたのですが、その母親は◯親だった様で、次から次へと男を作っては、Mさんが中学生に上がる迄は、その男達から暴力を受け、母親は見てみぬフリをしていた様です。中学生に上がる頃には、親に反発する様に、悪い仲間とつるんで、犯罪行為を繰り返し、警察沙汰になった事もあった様です。この頃から母親との縁が切れ、、それ以来、会ってないとの事です。その後、Mさんは更生され、幾つかの仕事を転々とした後、現在飲食店を経営されています。Mさんは、元々憑依体質の様で、幼い頃から不思議な体験を数多くされています。「先生、先日の女性客だと思うのですが、話している内に、コッチ迄しんどくなってきて、、。多分、その人が連れて来たんですよ。」「和順庵で作ったお守りを持っていますか?」「すみません。今日は持って来てません。」「Mさんの様な人は、日頃から持っていた方が良いですよ。」「分かりました。先生、、滋賀の店に行くので、宜しくお願いします。」と言われ、それから数日して、滋賀道場に来られました。「先生、助けて下さい。身体がダルくて、やる気が起こらないんです。病院に行っても、コレといった異常が無いと言われ、、ストレスから来るものと言われたんですが、、。結局、店を休んでいて、、。これ以上、スタッフには迷惑かけられないので、何とかお願いします。」と、懇願されたMさんでしたが、先日お会いした時よりも、顔色も悪く憔悴しきっている様に見えました。「分かりました。何とか手立てはしますが、コレばかりは、あまり期待しないで下さい。」「そんな事言わずに、いつものヤツ、やって下さいよ、、。」と言われたので、隣の部屋で祭壇を整えていると、護摩壇の横を、スーツを着た男性が、壁の方に吸い込まれる様に消えて行きました。暫く壁の方を見ていると、、「先生、ちょっと良くなったみたいです。先生、何かやってるんですか、、。」「はぁ、、まぁ一応、、。」と言いながら、男が消えた壁を見つつ、作業に入りました。加持祈祷をして、独鈷杵(密教法具)を手に、Mさんの背中に当てながら、気合いをいれました。すると、「うぁ〜っ、、先生、気持ち良いですわぁ、、。軽くなりました。先生、助かりました。」「お守りは、ちゃんと持って下さいね。」「ハイ、分かりました。」と言って帰っていかれました。恐らく、あの男の霊は、Mさんの言う様に、女性に取り憑いていたと思います。女性がMさんの事を好意に思ったのか、その男の霊はMさんを攻撃(憑依)したのではないか、、。Mさんが帰られた後、男が消えた壁に、結界札を貼る事にしました。それ以来、男の姿を見る事は無くなりました。




