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修行を終え、入院へ②

奈良の修行から帰って来て、これから入院するとは思えない位、身体が清々しく、スッキリした気持ちになっていました。私の病は、腹部大動脈瘤の摘出手術となります。2年前の健康診断の時は、異常が見られなかったのですが、今年の8月の検診で「白井さん、大動脈瘤が有ります。しかも、3箇所有って、一つが6cm位になっているので、手術が必要です。コチラの病院で手続きされますか、、。」「いえ、、考えさせて下さい。」と言って、もう少し病気の事について、自分なりに調べる事にしました。帰宅中、動脈瘤について調べていると、1年間で、これ程血管に瘤が大きくなる事はマレなケースなので、昨年の検診で見落とされたと思いました。父親の時もそうでしたが、大きな病院と安心していたものの、検査ミスや見立てを誤ると、死に直面する事を経験しているだけに、同じ二の舞いをしない様に思っていました。当時、父親の死因ついて、病院を訴える事はしませんでしたが、あの時、、もう少し、病気について調べたり、病院を吟味していたら、父親は亡くなる事が無かったのではないかと、、今でも後悔しています。名ばかりの大病院よりも、主治医がどの様な人間で有るかによって、人の命が救われると、、その時、痛感致しました。その様な経験から、病院については、自分で探す事に致しました。ネットを閲覧していると、ココかなぁ、、という直感的なものがあり、診察して貰った病院に紹介状を書いて貰いました。受診すると、若い先生でしたが、事前に調べていた事もあるせいか、先生の説明が、すごく理解出来ました。2週間の入院が必要との事で、受信後、鑑定仕事のキャンセルのお願いに、メールや電話を使って、一人一人のお客様に、お詫び申し上げました。

「皆様、本当に申し訳御座いませんでした。」

入院初日は、朝から検査三昧でした。身体全体を、くまなく検査されました。すると、CT検査時に、心臓の血管に異常が見られるとの事で、カテーテルによる検査が付け加えられました。左手首から、管を通して、心臓血管内部を内視鏡で検査されましたが、元々血管が細いとの事で、薬剤投与で様子を見る事になりました。その事も有って、手術の予定が2日伸びてしまいました。部屋は、真新しい個室トイレ・シャワー付きの部屋なので、想像していたよりは、快適な入院生活となりそうです。その後も、看護師の方が血圧・検温・採血・手術の説明・食事など、1時間置きに部屋に来られました。主治医の先生が来られ「白井さん、心臓の方は大丈夫だと思いますので、2日後に手術します。どうして、ここ迄放置されてたんですか、、。破裂すると大変な手術になりますので、気分が悪くなったら、直ぐに言って下さい。何か、心配な事はないですか、、。」「先生、大丈夫です。宜しくお願いします。」と、不安な気持ちは一切有りませんでした。もし、私に家族が有ったなら、残された人間の事を不安に思うかも知れませんが、私には、高齢のメス犬しかおりませんので、万が一の時は、預かって下さる方にお願いして参りました。逆に、このまま父母や弟のところにいけるなら、それも良いのかなぁ、、と思っていたのです。手術を前日に控えた昼頃、急に睡魔に襲われ眠ってしまいました。すると、不思議な夢をみたのです。  次回つづく。

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