東北大震災から14年、、。当時、私が天台宗に転籍して2年目の事でした。阪神淡路大震災の時もそうでしたが、その時は東京在住で、被害の状況を知ることはありませんでした。また、東北大震災の時も滋賀県在住で、同じく震災の恐ろしさを肌で感じる事は有りませんでした。運が良いというか、生かされた事に何か意味があるのではないか、、。その様な事を考えながら、今日に至りました。天台宗の前は修験道、つまり山伏の格好をして山岳修行に明け暮れていました。ですが、自然を相手にしたり、身体を酷使しても中々悟りを得る事が出来なかった私は、仏教の道に進む事に致しました。天台宗に出家し、仏教の基本と密教の神秘なるチカラに触れ、この世で生まれてきた意味と、自分の役割りを知る事が出来ました。私達は、何らかの犠牲の上に立っているのです。生き物を食す事で、私達は生かされ、災害や多くの人が亡くなる度に、生きる命の大切さを知るのです。ですから、この尊い命を粗末に扱ってはなりません。東北震災の出来事は、私にとって仏道行を邁進するキッカケになったのは言う迄も御座いません。この震災で亡くなったご遺族の方々には、心よりご冥福をお祈り申し上げます。