Ｇさん52歳女性から電話がございました。「先生、Ｇです。今日か明日で、予約とれますか？」「Ｇさん、木曜日から土曜日迄、京都店で鑑定なんです。」「えっ、先生、京都に店出したんですか？では、日曜日は空いてますか？」「午前11時からだと空きがございますが、いかがですか？」「有難うございます。その時間でお願いします。」と、Ｇさんは度々和順庵にお越し下さる滋賀の常連さんです。ただ、彼女が話し出すと、1時間を超える事があるので、いつも、お昼休み前の11時からにさせていただいています。Ｇさんの仕事は、福祉関係の仕事をされているのですが、職場での人間関係のトラブル、経営方針の不満を一方的に話され、、喋るだけ喋って、、最後は、いつもスッキリした顔をして、帰って行かれます。そのＧさんが、先日お越し頂きました。「先生、ちょっと聞いて下さい。先日、上司からＧさんは、意見の合わない人に対して直ぐに言い返すから、トラブルになるのよ、、って言われたんです。少しは我慢した方が良いと言われたんですが、自分の事で批判されたら、言い返すのは当たり前ですよね。」「昔から、批判されても批判するなという文言が有ります。私は、この言葉と共に生きています。」「え〜っ、言われっぱなしですか？、、。それって、相手の思う壺じゃないですか、、。黙ってたら、私が認めている事になりませんか、、。」「そうとは限りません。批判されるという事は、貴女が仕事の出来る女性だからです。批判する人は、貴女に対して嫉妬しているのです。」「まぁ、、先生にその様に言われると、嬉しいですが、でも、黙ってたら、益々私の評判が悪くなる様な気がして、、。」「むしろ、逆だと思います。沈黙を保つ事で、周りは貴女が真実を語っていると思いますよ。」私は、Ｇさんにお釈迦様の話をしました。昔、お釈迦様の仏教が広まりつつ有った頃、それを良く思わない他宗教団から、弾圧を受ける様になりました。その教団幹部が、1人の若い女性信者を交え、お釈迦様の教団を崩壊させる計画をしました。幹部の1人が信者の女性に「お前は、釈迦の屋敷に深夜忍び込み、早朝出て来なさい。それを、数ヶ月続けなさい。」と言われ翌日から、その女性は幹部の言い付けを守り、来る日も来る日も、お釈迦様の居る屋敷に通いました。ある日の事、お釈迦様の信者が1人の女性について、噂をしていました。それは、お釈迦様と女性が逢い引きしているとの噂でした。いつも、深夜になると、若い女性が、お釈迦様の居る屋敷に行くところや、早朝、門を通っている姿を信者が目撃していたのです。その様な事が数ヶ月経ち、いつもの様にお釈迦様が説法されていると、いつも目撃されていた若い女性が数人の男に連れられて、お釈迦様の前にきて「おい、釈迦とやら、、よくもオレの娘を手篭めにしてくれたな、、。おい、この男は、ワシの許可も得ず、娘を妊娠させたんだぞ、、。お前達は、この様な男の話を信じるというのか、、。」と、信者に呼びかけました。その傍らで、泣いている娘のお腹は、ふっくら膨らんでおり、妊娠している様に見えました。お釈迦様の弟子が、反論しましたが、その男達は次の日も、また次の日も来ては、お釈迦様を批判しました。お釈迦様の説法を聞きに来ていた大勢の聴衆は、男達の話を信じる人も出てきて、日を追うごとに、聴衆の数が次第に減っていきました。すると、弟子の1人が「師匠、どうして反論しないんですか？このままでは、聴衆達が来なくなりますよ、、。」「私は、法を説いているのだから、正しい行いをしているのに、反論する必要はない。」とハッキリ断言されました。
次回つづく
