企業にとって、人事は大切な選択であり戦略となります。和順庵にも、採用についてご相談にお越し下さる事があります。社風は、社長の人柄と性格できまります。外面が良くても、景気が悪くなると本性が現れて、急激な方針転換をされるなど、社員との関係でギクシャクするケースを、今までも沢山見てきました。Aさん55歳男性社長が、和順庵に新店舗開業のご相談で、お越し下さいました。会社は、社員7人程の○○クリニックを経営されています。「先生、2店舗目をオープンするんですが、中々条件に合う先生が見つからなくて。ところが、先日N先生とJ先生から面接の要望があって、どちらの先生が良いか、みて下さいますか、、。」との相談に、早速二人を鑑定致しました。先ずは、N先生とJ先生の力量を鑑定すると、J先生の方が断然上回っている様に思いました。年齢的にみてもN先生は60歳、J先生は43歳と働き盛り、、、ですが、社長の性格からして、二人共相性は良いとは言えません。N先生は、今ある環境で仕事をしていかれる人ですが、繊細さに欠けるところと、ザツな仕事をされる方だと思いました。J先生の場合は、繊細で仕事環境を重視されるところが有るのと、給与・待遇面で色々と注文をつけて来られる様に思いました。ですが、この業界は腕の良い事が基本であり、少々の設備投資が有っても繁盛店になれば十分元がとれると判断し、J先生をお勧めしました。後日、二人はクリニックに面接に来られました。N先生は、柔和な感じで、給与や待遇面も不服なく、身体の続く限り努めさせて下さいと言われた様です。J先生は「この機材では十分な仕事が出来ません。せめて、スタッフを増やす等して、対応をお願いします。それから、今回の募集要項は理解しましたが、実績次第では、給与面を見直して下さい。」と言われた様です。社長は、私からJさんを勧められたものの、Jさんは神経質な上、ワガママな人であると感じた社長は、結局Nさんを採用されたのです。
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