皆さん、令和5年がスタートしました。初詣や墓参りはお済みですか。さて、皆さんはお家の先祖供養をマメにされていますか。先祖供養とは、仏教においては回忌法要も先祖供養の一つとされていますが、元々仏教には先祖供養という概念がありませんでした。先祖供養の考え方は、実は日本の祖霊信仰(先祖が子孫に及ぼす影響)からきており、それが仏教の教えにマッチして先祖供養の習慣ができ上がったといわれています。特にお盆やお彼岸は馴染みがあると思います。では、もし皆様の先祖が生前悪行をした、あるいは、貴方自身が悪行をした場合、子孫、あるいは私達に影響が出てくるのでしょうか、、。今回のブログでは、祖霊信仰について、考察していきたいと思います。私がこの仕事をして、14年近くなりますが、験力(不思議な仏様の力)を感得あるいは、体験をしたのは、ここ5〜6年頃だと思います。その時、人間はどうして生まれ、この世で何を得て、死んでいくのか、、、。この意味がようやく分かった様な気がします。お釈迦様や過去の祖師が説かれた素晴らしい教えは、当時の私には理解すら出来ませんでした。人間には欲が有り、それが無ければ生きて行けないと考えていた当時の私には難解な教えでした。ところが、弟や父の死を経験した事で死生観に変化が表れました。生きる事は難しい事であり、例え生きながらえたとしても老後は心配な事だらけ、、。そんな時、比叡山の高僧からこんな話しを聞きました。「カルマだよ。今が苦しければ、徳を積む事だ。そのチャンスを与えられている世の中なんだよ。」と言われました。カルマとは因果応報、つまり過去の行いが今世で起こっている。善い行いをすれば善い事が、悪い行いをすれば悪い事が自分に返ってくると言う意味です。
つづく