「Mさん、鑑定結果ですが、、あくまでも参考迄に聞いて下さい。息子さんは、心不全で亡くなられたと仰いましたが、何らかのトラブルに巻き込まれた様な気がします。鑑定では、事件・トラブルの運気が強く出ていて、私の感覚的なモノで言うと、本人の意思で無いと言うかぁ、、。」と、言葉に詰まらせていると「先生、それは誰かに◯されたという事ですか、、?」「いや、、そうとも言い切れません。ですが、彼の様な人が心不全で亡くなるとは、想像出来ないのです。持病はありましたか?」「お酒が好きで、肝臓の数値と、血圧が高かったので、私もお世話になっている〇〇内科で、定期的に検診しながら、薬を処方して貰ってたと思います。実は、息子が心不全で亡くなった事を、たまたま先生に話したら、、どうして早く私に言わなかったのですか、、と、強い勢いで言われたんです。先生によると、1ヶ月前から腎臓の数値や、あらゆる機能が低下していたので、別の薬を服用しているか、本人に確認しようと思っていた、、と言われたんです。息子は、誰かに◯されたんでしょうか、、。当時、5歳だった子どもを溺愛していましたので、自ら◯ぬ様な事はしません。」「Mさん、息子さんは、お嫁さんとはあまり良い関係とは言えませんね、、。お嫁さんは、どの様に言われてるんですか?」「あの子は、私との関係も良くありません。近所に私の友人が居るのですが、二人が言い争う声や孫が泣いているところを目撃されています。嫁は四九日を済ませた後、遺骨を預けたまま、子ども共に実家に帰りました。法事も参加せず、3年が過ぎた頃に離婚したいと、嫁から相談を受けました。主人は孫に会えない事に寂しがっていましたが、認める事にしました。」「その後、彼女はどうされているんですか?」「娘の話しでは、市内のマンションを買って、子供と住んでいる様です。」「そうなんですね、、。」と、この物語には、闇が深い様に思いました。これ以上、Mさんを刺激する事は出来ないので、二人の老後について話題を逸らしましたが、、Mさんは、息子の◯について、嫁が関わっているのではないかと、確信された様でした。「あの時、病院の先生の言われる様に、もう少し息子の事を気にかけていれば、後悔せずに済んだと思います。でも、私のモヤモヤを先生に指摘して貰って、気持ちが楽になりました。有難うございました。」と、Mさんの表情が、少し明るくなった様に思いました。鑑定が終わり、主催者の方が「先生、Mさんの事、有難うごさいました。Mさんに聞いたら、先生から息子さんの事を言われたと、仰ってましたが、どうでしたか、、。息子さん、嫁に◯されたって、もっぱらの噂ですよ、、。」「そうなんですか?」「先生は分かっているんでしょ、、。ウチにくる保険屋さんから聞いたんですけど、毎月高額の保険に入っていたみたいですよ、、。先生は、もう分かってらっしゃるんでしょ、、。」「いえ、そんな事が有ったなんて、、。」「元々、娘さんの両親は二人の結婚を認めてなくて、入籍する前に子供が出来たみたいで、いわゆる出来ちゃった婚なんですよ。でも、夫婦喧嘩の毎日みたいで、Mさんは息子が離婚するかも知れないと、この店で愚痴をこぼしていました。」「喧嘩の原因は何ですか?」「嫁の買い物依存です。息子さんが、咎めると嫁さんが直ぐにキレて口論となる様です。」と、どうして周りの人が息子さん夫婦の事をここまで知っているのか、、。誰かが、スピーカーの様に、この噂話を大きくされている様に思いました。この話しには、まだまだ謎も多く、Mさんを鑑定した事で、もっと大きな話になりそうだったので、、これ以上関わらない様にしようと、会場を後にしました。
