お宅に到着し、挨拶も早々済ませて、霊現象の起こる部屋を見て回りました。ですが、写メの様な負のオーラは無く、霊体らしきものも感じられませんでした。Kさんのお母様は、90歳を超えており耳も遠い感じですが、年齢に似合わず若々しく、しっかりされておられました。仏間で加持祈祷すると、私の頭の中にお母様が家族の為に一生懸命働き、苦労されているお姿が映像になって見えてきました。その事も有ってか、何度も目が覚める様子が垣間見えました。「お母さん、あんまり寝てませんね。」と、耳元で大きな声で尋ねると「私は、義理父母の介護と主人を20年介護をして来ました。」と言われました。「ご主人は、お母さんにどんな事を言われますか。」「オイ、、とか、寝てるか、、と、耳元で声がします。」この時、直ぐに答えられたので、同じ事をなん度も聞かされている様に思いました。ふと、お母様の顔を見た時、寂しい横顔が有りました。長年の介護生活が習慣になってしまい、いつしかご主人の亡霊を見る様になったのかも知れません。念写と言って、霊の存在や目に見えないモノを写し出す技法がありますが、お母様の部屋を写メで送って頂いた負のオーラは、お母様が過去の苦しみを念写したモノが写っていたのかも知れません。私は、Kさんに「私の力不足かも知れませんが、霊の存在は無い様に思われます。ただ、私からのお願いですが、たまにはお母様と枕を共にされては如何ですか。」と言いました。Kさんは「今日の母の様子を見て、何となく分かった様な気がします。本日は、有難うございました。」と、言われたのですが、この現象は当面続くとも、付け足しました。「あの、、ちょっと気になる事が有って、、。前のお宅ですが、ご主人さんはいらっしゃいますか?あと、女の子は居ますか?」すると、Kさんは「先日、ご主人は亡くなられたばかりで、確かお子様も早くに亡くなられたと聞いております。今は、奥様一人のはずてずが、、」と怪訝そうにいわれたので、挨拶だけして家を出ました。もし、前のお宅で加持祈祷となれば、1日では終わらない位、強い霊気を感じました。特に女の子の笑っている顔は、人の不幸を嘲笑っている様に思われました。
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