1月8日から広島に4日間出張でした。今年最初の出張鑑定でしたが、お客様には満足していただいた様に思います。また、19日から5日間、盛岡から仙台にかけて縦断いたします。還暦の私にとっては、新年早々ハードな出張となりました。本来なら、月5日程度が私の体力からすると丁度良いのですが、、、。ご依頼がある以上、一生懸命努めたいと思います。私が占術教室に通っていた頃、先生から「貴方は、内勤、外勤どちらにも向いています。」と言われた記憶があります。ですが、それは私の性格を表現された鑑定だと思います。私の性格は、凝り性なところが有るので、内向きだと世間が見えなくなり、外向きだと仏道行が疎かになります。確かに、今思えば和順庵での加持祈祷・運勢鑑定の毎日だと、ストレスが増幅するのが分かります。また、出張鑑定ばかりだと、周りから先生、先生と言われて、タダの占い師に成り下がってしまいます。普段は、堂内で修行を積み、生きる為に托鉢に出る様なものです。私には、この生き方が合っているのかもしれません。あるテレビを見ていたら「還暦を迎えたらやって欲しい事」を言われていたコメンテーターが居て、その方が言うには、先ずは趣味を見つける事・自分を解放する事・人に感謝を述べる生き方をしなさいと言われていました。確かに、私の年齢ともなれば、少なからず年金が貰える年齢では有ります。趣味でもみつけて、細々ながら生きていく事も可能ではあります。ですが、私には情熱を注いでする様な趣味はございません。どちらかと言えば、仕事が趣味みたいなものです。また、自分を解放すると有りますが、あるがままを受け止めて自由な生き方という事に思えるのですが、これも私にとってみれば、頼る人が居る限り、中々自分を解放する事が出来ません。この中で、一番自分が実践し、やり続ける事が出来るのは、人への感謝を述べる事、、感謝とは、「有難う、、。」と言える人を沢山作っていく事だと思います。年齢を重ねる事で、周りに負担をかけたりする事が増えてきます。また、知らず知らずのうちに、迷惑をかけている事もあるかと思います。常不軽菩薩品第二十」というお経では、人々を礼拝し続けた一人の菩薩「常不軽菩薩」のことが書かれています。この方は、この世に存在する皆が仏の子であり、一人ひとりのなかに仏がいるのだ、というお釈迦さまの教えを信じました。そして、どんな職業の人にでも、どのような地位や身分の人にでも、全て分け隔てなく、「あなたは仏になる人です」と合掌をしたのです。ときには、全てが「仏」になるという真理を理解しない人が悪口を言い、棒で打ち、石を投げつけることもありました。それでも、決して怒ることなく、さらに強く「あなたは仏になる人です」と合掌礼拝を続けられたといいます。このようにどんなときにも、全ての人に、敬いの気持ちを表し続けたことから、「悩み苦しむ人々を利他の心、慈悲の心で救う方」という意味を込め、「菩薩」と呼ばれるようになったのです。人はもちろん、動物にも草木にも大地にも命があります。この命を、遥か昔から脈々と「仏のいのちを継いできたもの」と受け止め、「ありがたい」と敬いと感謝の思いを込めて手を合わせることが、「合掌する」ということです。食事のときに「いただきます」と、たくさんの命に感謝をして手を合わせますよね。これも、命に感謝し敬う心を行動に表した姿です。日本人が昔から使っている「もったいない」、「ありがたい」、「おかげさま」という言葉も、同じような心が込められたものだといえます。仕事場で家庭で、様々な場で合掌し礼拝するということには、いずれも感謝と尊敬の意味が込められています。全ての命を仏の命と受け取り、「有難い」と感謝の思いを込めて合掌する。ぜひこの心を忘れずに生きていきたいものです。
- 次の記事
記事がありません