ロシアがウクライナに侵攻したのは2022年2月24日。すでに1年以上が過ぎましたが、終戦に向かう動きはまったく見えません。そんな中、イスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突、まもなく地上戦が実行されるとの事で、緊張が高まっています。他国の出来事とはいえ、日本も例外でない事を認識しなければなりません。今から、2400年前に釈迦が「法句経」の中で説かれた教えが有ります。
彼は私をののしった、私を打った、私を打ち破った、私のものを奪った。この様な考えを持つものには、恨みは決してやまない。
いかなる時にも、この世では恨みは恨みによって静まることはない。恨みなきによってこそ恨みは静まる。これは永遠の心理である。
この様な心理に至ったのは、お釈迦様が暮らしていた国や時代も、周りで戦争ばかり起こっており、お釈迦様が生まれ育った国も、戦争で滅びたのです。お釈迦様の伝記には、戦争を諌める為にその国の国王や指導者達と面談し、争いからは悲しみと報復しか生まれない事を説かれています。いつの時代も弱い立場の人間が犠牲となります。未来を託す新しい命迄も奪われていくのです。敗戦国であり、唯一原爆を経験した日本は、今まさに声をあげて戦争の悲惨さを訴えるべきではないでしょうか。
