鑑定の仕事をしていると「先生、いつになったら幸せな暮らしができますか。」と良く言われます。人には、それぞれ幸せの形があると思いますが、お釈迦様の言葉に、、
「幸せとは多くを所有することではなく、多くを与えることなのです。」
家族、友人、第三者を幸せにしなさいという事です。あなた一人が富を蓄え、何不自由ない生活をしていたとしても、あなたが大切にしている家族、友人が不幸だった場合、果たしてあなたは嬉しいでしょうか。以前、天国と地獄を表した挿絵を見た時に、このお釈迦様の言葉が頭に浮かびました。その絵は、天国の住人と地獄の住人が長いスプーンを持って、大皿のご馳走を食べている風景が描かれていました。天国の住人は、大皿のご馳走を長いスプーンにすくって、他人に食べさせていました。すると、今度は、与えた人が長いスプーンで食べさせて貰っている絵でした。それにひきかえ、地獄の絵は、それぞれが長いスプーンで、それぞれご馳走をすくってスプーンを上に向けて、落ちてくるご馳走を口を開けて食べようとしている絵でした。ですが、ご馳走は、地面に落ちて、あたりは汚れきっていました。この絵にも有る様に、奪い合うのではなく分け与えてこそ、幸せの本質がある様な気がします。天台宗の宗祖最澄も「己を忘れて他を利する」と言われています。あなた一人が良くても周りの景色が暗ければ、本当の意味での夜明けはきません。先ずは身近な人から小さな幸せを与えてみてはいかがですか、、。