3月1日は、朝から一段と気温が上がりポカポカ陽気の一日になりました。和順庵には、受験を終えた方やこれから受験される方が祈願に訪れます。良い結果もあれば、後半に望みを託される方もいます。この春の訪れの様に、希望に満ちた良い朝を迎えて頂きたいと思います。
先日、久しぶりに大阪へ出張鑑定に行きました。丁度、お昼頃に仕事を終えたので、大阪の街を散策する事にしました。サラリーマンをしていた20代後半から30代半ば迄、私は堺筋本町にある袋物問屋に勤めておりました。当時の問屋街は活気が有り、地方のカバン屋さんや商社バイヤーが来て、店先で挨拶している光景が幾つも有りました。1年前に訪れた時は、コロナ禍の影響も有ってか閑散としており、当時あった会社も様変わりして、別の建物になっていました。「この辺りも随分変わったなぁ。」と感慨深く思っていると、ふと当時の私の人物像について考えを巡らせていました。あの時の私は野心ばかりで、他人の事などお構いなしの傲慢な人間だったと思います。この先、どう生きていけば良いのか、、ただガムシャラに進んでいたと思います。もし、当時の自分に逢えたなら、、「この世は、人のお陰で成り立っているのだよ。」と言ってやりたかったです。何度も失敗を繰り返しながらも、遠回りして今の境地に辿りついたのも、人のお陰が有ってこそと思います。もっと早く両親に感謝、私に関わった全ての人に感謝の気持ちがあれば、傷ついたり傷つけたりしなくて済んだかも知れません。ですが今日、こうして幸せに暮らせるのも、過去の出来事一つ一つに意味があったのだと、今の私には理解出来ます。私は運が良い方です。一つ間違えば苦しい世界に落ちていたかも知れません。そう思うと、私に関わった全ての人達に、感謝の気持ちを持ち続けなければならないと、改めて思う一日になりました。
