先日、奈良県桜井市へ出張鑑定に行って来ました。奈良は、学生時代過ごした事も有るので、土地勘は有ると思っていたのですが、当時田畑だった土地がインフラ整備等で新しい道路になっていたり、建物の様相が変わっていたりと、結局ナビ通りに車を走らせ、目的地に予定時刻よりも1時間も早く到着する事が出来ました。そのため、依頼者のお宅に行く前に三輪山本の素麺に寄り、少し買い物をすることができました。平日でしたが、お店は沢山のお客さんで、賑わっていました。
さて、皆さんは「思念伝達」という言葉はご存知ですか、、。思念伝達とは、自分の思っている事や念じている事を、言葉や文字を使わずに、相手に伝える事を意味します。昔から、呪術的な要素が強いイメージがありましたが、昨今は祈祷師などに依頼して、恋愛成就や復縁等でお願いされるケースが増えている様です。その思念伝達の様な不思議な現象が私の身の周りで起こった時のことをお話します。
ある朝、和順庵に行くと、白髪の長い髪の毛が玄関先に落ちていました。お客様のものと思い、拾ってリビングに行くと、そこにも白髪の毛が一本落ちていました。玄関ならまだしも、リビングまで、、。その日を境に、私の周りで不思議な現象が起こる様になりました。
車に乗って自宅に帰ろうとすると、後部座席に誰かがいる気配がしたり、玄関のドアを開けて中に入ると、外で誰かが立っている様な感じがしたり、、。また、別の日には不思議な夢を見ました。その夢は、亡くなった母と弟が出てきて、三人で食事をしていると、母親が「今日は、お客さんが忘れ物を取りに来るから渡してあげてなぁ、、。」というのです。「お母ちゃん、誰が何を取りに来るんやぁ?」と尋ねると、横に居た弟が「数珠やぁ、、。忘れたらアカンで、、。僕も自分の数珠を持って無かったから、エライ怒られたわ、、。」「誰に怒られたんやぁ、、?」というと、、弟は母の方を向きながら、何も話そうとはしませんでした。
翌朝、和順庵に入った途端、呼び鈴が「ピンポン、、ピンポン、、」と鳴るので、後ろを振り向きましたが、誰も居ませんでした。気味が悪いので、呼び鈴の音量を下げたところ、それからは鳴ることはありませんでしたが、人の気配は、消える事はなく、その後も私に付きまとっている様な気が致しました。
そんな日々が続き、5日程経過した頃、和順庵に鑑定予約の電話がありました。「先生、Kです。ご無沙汰してます。その節はお世話になりました。実は、先生にご相談したい事が有って、、。明日、そちらで鑑定して貰っても良いですか?」「了解致しました。午前中はご予約が有るので、午後からでも良いですか?」「はい、、。では、よろしくお願いします。」Kさんは、滋賀在住の57歳の女性です。以前、お母様が亡くなられ、お母様の遺品について相談されたのです。その結果、当時お母様が使っていたお守りやお札、携帯仏等、遺族にとって扱いがわからない神仏関係を和順庵で預かる事にしました。預かった品はジャンル別に分け、それぞれを供養した後、最低でも3年位は保管する様にしています。Kさんのお母様の品々も、1年は経過していたと思います。その時、遺品の中に念珠入れと共に念珠が有った事を思い出しました。先日見た夢と、何か関係しているのか、、と思いながら、早速遺品が置いてある祭壇を確認すると、念珠入れがあり、中を確認すると、珊瑚の念珠がありました。当時Kさんに、念珠だけでも、お母様の形見として使いませんかとお伝えしたのですが、嫁ぎ先の宗派が特殊なんので処分して欲しいと言われたのものでした。翌日、Kさんが和順庵に来られました。「先生、実は、、」 次回つづく