朝のお勤めの時に、今日はどの線香を焚こうか考えていたら、ふと、、両親の遺影が目に入りました。そう言えば、母は、甘い香りが好きだった事を思い出し、今朝は、薫寿堂の線香を焚きました。「花琳」とつく線香は、白檀をベースにほんのり甘い香りが致します。「利和、この線香、えー匂いするなぁ、、どこのヤツえーっ」と言っていました。来年は、母の3回忌を迎えます。家で母の介護をしていた頃、母がやたら古いものでも、捨てずにいた事を思い出しました。「お母ちゃん、これ古いし捨てるでぇ、、」と言うと、「それは、また使うし置いといて、、」と言って、処分しきれない物が沢山ありました。母が亡くなり何気に、母のベッドに横たわり、天井を見上げた時、いつも母は、この景色を見ていたんだと、、気づきました。周りには、家族の愛用していたモノに溢れていました。その時はじめて、母は寂しかったんだと知りました。母は、家族の愛用していたモノに囲まれながら、私や父、弟との楽しかった時代を思い返していたのかも知れません。もう少し、仕事を減らしてでも側に居てやったらと、今になってみたら後悔でなりません。亡くなった母にやってあげられる事は、生前好きだったモノをお供えしてやる事が、せめてもの私の懺悔になっています。
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先祖の恩恵