今朝、和順庵に来ると、一台の車が停まっていました。車の持ち主は、今年で82歳になられる大家さんの車でした。月に一度、道場周りの草を刈って下さるのです。「大家さん、いつも有難う御座います。」「和順さん、いつもキレイにして貰ってるから、、。ワシの仕事を取らんで下さい。」と、談笑していると、和順庵の電話が鳴りました。「もしもし、私Pと言います。先日、そちらに家内がお伺いしたと思うのですが、、。私も先生のお話をお聞きしたいと思い電話しました。夫婦で行きたいのですが、本日ご予約取れますでしょうか、、。」「当日のご予約ですと、お昼の12時頃になりますが、如何でしょう?」「分かりました。では、宜しくお願いします。」と、電話を終えたとこれで大家さんが「繁盛して、何よりですなぁ〜。」「いえいえ、この仕事は、人助けと思ってやっているので、増えると本業に差し支えます。」「そうでしたなぁ、、。和順さんは社長さんやもんなぁ、、。」「赤字続きの会社ですから、社長と言われると、恥ずかしくなります。大家さん、後で家に寄って下さい。コーヒー用意しておきますから、、。」「いつも、ありがとう、、。」と、言いながら作業に入られました。時間丁度に、Pさんご夫婦が来られました。「先日は、家内がお世話になりました。今日は、先生に私達夫婦の事を鑑定して貰いたくて来ました。」すると、玄関先で「和順さん、コーヒー有難う、、。」と、大家さんの声がしました。「Pさん、ちょっと待って下さい。」と、私は大家さんに挨拶をしようと玄関に向かいましたが、ガタン、、とドアを閉めて早々帰られました。「お待たせしました。では、Pさんお二人について、鑑定したいと思います。」と言って、隣の護摩壇に向かうと、礼盤(らいばん・護摩壇の椅子)に、誰かが座っていました。ビックリして、思わず、、「大家さん、、?」と声を掛けましたが、返事が無く、、良く見ると大家さんとは、別の男性の姿がそこにありました。よく見ると、その男性は鼻をすすりながら泣いていました。「これは、幻覚、、。」すると、その男性は向こうの景色が見える程、身体が透けていたのです。私に何か言いたいのか、、顔半分をコチラに向けたかと思うと、スーッと煙の様に消えていきました。怖いと言うより、何故、私の前に現れたのか、、。ここ最近、歳のせいか幻覚を見る機会が、増えてきました。前回、奥様を鑑定をした時も、一瞬でしたが、奥様の顔が男性に見えたりと、、。この幻覚は私に、夫婦まつわる秘密を知らせに来たに違いないと思いました。先程まで、◯霊が座っていた礼盤に座り、夫婦の鑑定に入りました。ご主人を鑑定すると、幼少の頃、親族間に問題が有ったのか、親の愛情が希薄になっていました。また、辛い経験を積んでいる様で、お金にも苦労されていた様です。しかしながら、そんなご主人を陰ながら支える恩師の存在が有りました。先程の男性は、ご主人の恩師に当たる人かもしれない。奥様との相性は悪くないが、親からの愛情が希薄な分、子供の教育は奥様任せの様に思いました。先日、奥様は離婚を考えていると言われていましたが、本日の鑑定では、二人の関係はこれからも続くと出ていました。と言うか、誰かにその様に仕向けられた様な気がしました。先程の◯霊が、私に「アンタの力で、もう一度、二人の仲を取り持ってくれ、、。」と言われた様な、、。今日の私は、不思議なチカラによって導かれた様です。 つづく
