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涙のワケ②

この日は、私にとって初めての葬儀体験でした。昨日の通夜と違い、お経や所作も違う上、遺族と共に私だけが火葬場に行き、故人の最後を見届ける大役をする事になりました。朝から、声明をブツブツ呟きながら葬儀の支度をしていると、兄弟子が「和順、今日は〇〇さんの葬儀に行くんだろ、、。師匠から聞いたけど、喪主は故人の姉に代わったんだね。」「えっ、そうなんですか、、。」「昨日、通夜が終わってから喪主の妻が、会場で倒れたそうだ。相当、ショックだったんだなぁ、、。」と、聞いた時、憔悴しきった彼女の顔が、頭に浮かびました。師匠が「和順、そろそろ行きますよ。声明は大丈夫ですか、、。」と笑顔て言われ「アッ、はい、、何とか、、。」と応えながら、師匠の車で葬儀場に向かいました。車内で、師匠が兄弟子の言われた喪主が故人の姉に代わった事と、出棺の時は「自我偈・じがげ」を唱える事を言われました。自我偈とは法華経の事で、お釈迦さまが永遠の昔から仏で有った事を述べられたお経です。会場に到着し、控え室で身支度していると「失礼します、、。故人の姉〇〇〇〇と言います。本日は、〇〇〇〇に代わって私が喪主を勤めさせて頂きます。どうぞ宜しくお願いします。」と言われると師匠が「ハイ、分かりました。お嫁さん大変でしたね。」「今朝、だいぶ良くなったので、母に付き添われて、本日は列席しております。」「坊っちゃんは来てるの、、。何歳なの?」「3歳です。父に抱っこされて来ております。」「そうでしたかぁ、、。今日は、弟子と共に勤めさせて頂きます。」「有難うございます。」と、また師匠が私にプレッシャーをかけてきました。会場を覗くと、満席状態で昨日よりたくさんの列席者で埋まっていました。初めての体験なので、流石に緊張が増してきました。私が、廊下で「おお、、んん、、」と声明の練習をしていると、師匠が「では、そろそろ行きますか。」と、声をかけられ、葬儀スタッフに案内され、印金を打ち鳴らしながら、会場に入りました。いよいよ、葬儀が始まります。声明デビューとなった私は、列席者の間をゆっくり歩みながら、歌い出しました。「おぉ〜、、ん〜、、ばぁ〜、、、」我ながら、上々の滑り出しです。少しだけ、練習した甲斐がありました。ですが、会場では、ところどころで、シクシクと泣き声がしており、故人の悲しみが如何に大きいか、、計り知れないものを感じました。その時、ふと喪主席の方に目をやると、涙目で前方を見る喪主と、その横には義母に支えられながら、ハンカチで顔を覆う妻、、そして、義父の膝に座り、不思議そうに見つめる3歳の男の子の姿がありました。その子を見た途端、グッと胸に熱いものを感じました。「これは、ヤバい、、。」と、幼い子供の心情を考えると、悲しい感情が込み上げてきました。つづく

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