Ｗさん40歳女性が鑑定に来られました。「人間関係が長続きしないので、どうしてなのか、みて欲しいです。」「職場ですか、、？」「職場と、子供のママ友の両方です。」では、鑑定してみます。Ｗさんは、マスク姿だったので、表情は分かりませんでしたが、彼女の全ては、その目に宿るマイナスのオーラが物語っていました。この目は、親の愛情が薄い方の特徴でした。早速、鑑定してみると、やはり親の愛情が希薄なところと、周りを気にする性格が出ていました。この様な人は心の中で、ある一定の距離をとりながら、他人と交わろうとしません。ですから、反応も薄く、嬉しいのか楽しいのか、、相手からすれば、何を考えているのか分からないといった感じです。彼女の様な人は、親の愛情が薄い人に見られる傾向ですが、Ｗさんの場合は、寂しさのあまり、もう一人の自分を作りあげ、二面性を持つ事で、本当の自分をさらけ出す事が出来ない人に成られたと思います。私が、「Ｗさん、今年は運気が良く無いので、転職とか環境を変える事は、あまりお勧めしません。」と言うと、「会社を辞め様と思います、、。」「会社には言ったのですか？」「イエッ、まだです。」「では、もう少し、考えられては、如何ですか、、。次に行っても、上手くいかないかもしれませんよ。」「、、、。」と、鑑定終盤に差し掛かっていましたが、ココに至るまで、反応どころか、私は一体誰と喋っているのか、、。「そんなに悪い時期なんですね、、。では、もう少し考えてみます。」と言われるのを期待していたのですが、Ｗさんの場合は、相手の話しの中で、都合の悪い話しになると、自然に切り抜かれるのです。ですから、Ｗさんの事を思って助言した事も、無駄に終わってしまいます。これでは、本当の友と言える人は出てこない様に思いました。この様な性格を持つ人を好きになった旦那さんは、どの様な人なのか、興味が有りましたが、旦那さんの話題に触れても、反応がなく、子供に対しても、あまり話しをしたがらないので、家族の中でも孤独になってらっしゃる様に思いました。ふと、父の事を思い出しました。父の両親は離婚し、父は父方の祖父母に育てられました。父の目にも、何か寂しい眼差しを感じていたのです。私に対しても、弟達にも積極的に子育てする様な人ではなく、全て母任せのところが有りました。高校・大学と好きな事をさせてくれたのは、感謝してますが、助言をしてくれた事もなく、父親としての威厳は全くありませんでした。父の様に親の愛情が薄い人は、子供にどう接して良いのか、戸惑うのだと思います。女性の場合は、逆に子供に執着が強くなります。子供を徹底的に支配する所があるのです。その点、母は私達兄弟に厳しい中にも、優しく接してくれました。父が転職して一時的に家計が厳しい時も、母は保険の仕事しながら、週末は清掃の仕事をするなど、私達家族を支えてくれました。ですから、父の存在感は薄く感じられました。次男が中学でグレていた時、母は学校や警察に呼び出され、家のキッチンで泣いていたのを覚えています。ですが、父は何も対応せず、マイペースにしていたので、ある時、母は三男を連れて実家に帰っていきました。 次回つづく
