大手車買取会社による、保険金不正請求についてマスコミ各社が、こぞって取り上げていますが、皆さんはどの様に思われたでしょうか。私がサラリーマンだった頃、体育会系のノリの会社が美徳とされた時代がありました。挨拶は大きな声で、整理整頓・掃除は徹底してやり、ノルマ至上主義は当たり前で、達成出来なければ朝礼の時に上司から辱めを受け、次回は必ず達成しますと、皆の前で宣言させられ、営業マンにはパワハラというより、頭を叩かれたり、尻を回し蹴りされたり、、そんな事をされても、文句一つ言えない会社がたくさんありました。でも、時代はバブルと言われた幻の好景気、、今の時代と違って、モノが沢山売れた時代でした。ですから、当時のノルマとは比べ物にならない位、今は厳しい時代を迎えていると思います。社長とはどうあるべき存在でしょうか。私は社長である前に、一人の成熟した大人であって欲しいと思っています。かの名将、プロ野球監督をされていた故野村克也氏が、選手達を前に、、
「金を残すは三流、名を残すは二流、人を残すは一流」
という人生訓を述べられていました。私達の頃のヒーローと言えば、巨人の長嶋・王さんでした。野村監督も同世代だと思うのですが、彼等程記憶に残る選手ではございませんでした。ただ、野村監督の功績は野村チルドレンと言われた古田、高津、辻選手達に引き継がれています。彼等はそれぞれ監督を歴任し、今も野球界を盛り上げています。野村監督は、野球を愛したからこそ、名選手をつくりあげ球界に恩返しされたのだと思います。私利私欲に走る社長であってはなりません。社会に貢献し、感謝される社員を育ててこそ、真の社長のあるべき姿ではないでしょうか。