先日、お客様からペットについてご相談がありました。家族の様に暮らしてきた猫が亡くなった様です。私は、落ち着かれたら和順庵に来る様にお伝えしました。ペットの相談は、今までにも幾つかございますが、いずれの件も、ご家族の方々は、親族が亡くなった以上に、憔悴されている様でした。ふと、5年前ペット供養の依頼で来られた親子の事を思い出しました。20代のお母さんと3歳になる女の子が、ペットと写っている写真を持ってこられました。お母さんの話しでは、7歳メスのトイプードが病気で亡くなったとの事でした。名前は、モモいうそうです。モモを荼毘に付してから数日後、子供が「モモ、モモ、、」と言って、呼んでいる姿をみて「モモちゃん居ないよ。」と言うと、「モモが帰ってきた、、、」と言うので、最初は悲しみを忘れる為に言っていると思っていたのですが、度々話しかける様に言うので、モモは成仏していないのかも知れないと思って、和順庵に来られました。私は、写真をお預かりし、モモの供養をする事を快諾致しました。ある時、知人の尼僧が朝のお勤めの際、ペットの犬が側に来て仏様の方を見て座っている様です。「この子の来世は、人間に間違いないわ。」と尼僧は、言っていました。そのお話を聞いて以来、和順庵では、人間と同じ様に供養しています。モモの供養が1年経過した頃、久しぶりに親子が和順庵に来ました。女の子は、見違える程成長されておりましたが、もっと驚いたのは、お母さんが妊娠されていた事でした。聞くところによると、和順庵に来て暫くして、妊娠に気付いた様です。「先生、こんな不思議な事が、あるんですね。この子は、モモの生まれ変わりですかね。」と言いながら、仏様に手を合わされました。その後、彼女は女の子を出産されたとの事です。モモが生まれ変わったのでしょうか、、。
- 次の記事2022年12月12日
験力①