久しぶりに、Ｔさん45歳女性が来庵下さりました。「先生、お久しぶりです。実は、ここ1ヶ月程、気持ちが、落ち込んだり、身体の調子が悪くて、仕事に行くのも億劫になってきたんです。夜も中々眠れず、、どうにかなりそうと思っていたのですが、ふと、、玄関に置いていた元彼との思い出の品を処分した途端、急に体調が元通りになりました。それが、原因なのか、鑑定して下さい。」「Ｔさん、その思い出の品とは何ですか?」「この小石です。海水浴に行った時、たまたま海岸で見つけて、記念に持って帰りました。」「えっ、、捨てたんじゃないんですか、、。」「怖いから、捨てられずにいました。コチラで何とかして下さい。」早速、小石を手の平に載せましたが、何も感じられなかったので「Ｔさん、この小石は関係ないですよ、、。念の為、コチラで供養しますので、預かっても良いですか、、。」「是非、お願いします。では、何が原因なんですか、、？」「では、貴女自身を鑑定してみます、、。」彼女を鑑定すると、死霊の影は見当りませんでした。ですが、誰かに呪いの様な執着の強い女の存在が感じられました。Ｔさんは、職場の同僚か友人に恨みをかっているのかも知れない。何か念ずる様な、強いモノを感じました。「Ｔさん、人間関係でトラブルはないですか？多分、女性だと思います。生霊というより、恨みを祈念している様な感じがします。」「えっ、、誰かに、、？誰かなぁ、、？」「でも、コレは身近な人ですよ、、。ところで、今は、お付き合いしている人はいますか？」「付き合っていますけど、、実は、彼は妻子持ちです。」「いつ、お付き合いされたんですか？」「半年前です。」「どれくらいの頻度で有ってますか、、。」「最初のウチは、毎日くらい会ってましたが、体調を崩してからは、週に1回か2回位ですかね、、。」「Ｔさん、その関係は良くない様な気がします。ひょっとすると、彼の奥様が原因かも知れません。人は、思念と言って、念ずる事でその思いが伝わる場合が御座います。今は、治っていても、また苦しい思いをしますよ。」「ウーン、、今直ぐには、返事が出来ませんが、考えてみます。」と言って、帰って行かれました。見送った彼女の後ろ姿には、再びココに戻ってくる様な気がしました。私は、彼女に合掌して、心の中で何も起こらない事を願うのでした。
