駐在布教も二日目を迎え
少し慣れてきたせいか
幾分、一日が早く感じられます。
さて、私の宿舎は比叡山七不思議に
数えられる一つの「総持坊」です。
延暦寺会館から西廻りに蓮如堂を
経て根本中堂に至る途中に
総持坊という修行道場がある。
その玄関に、一つ目・一本足で
右手に鉦かねを持った奇怪な
僧の絵が掛けられている。
これは、元三大師良源の
弟子であった慈忍和尚の姿だという。
慈忍は、良源のきびしい教えを
自ら実践し、他の修行僧にも
厳しく指導。
死後も比叡山の戒律を守るため
幽霊になった。
そして夜になると、一つ目
一本足の恐ろしい姿で
鉦をたたいて比叡山をまわり
里へ酒を買いに行こうなどとする
不心得な僧たちを懲らしめたという。
この様な霊山にはありがちな話しですが
夜中に何度も目が醒めるのは
慈忍和尚の叱咤激励だったのか、、