験力(げんりき)は、よく霊感とか霊視といったものと比較されたり、同じ様に思われたりしますが、その意味合いは、全く違います。験力とは、仏様の加護であり、その力によってさまざまな奇跡を起こす事です。霊感、霊視は、自分の潜在意識を集中させ、映像化するものです。ただ、霊感や霊視が出来るからといって人を救う事は困難かもしれません。場合によれば、人をおとしいれる結果に繋がる可能性があります。霊感や霊視をする方は、神様系と龍神等がありますが、私の知る限りでは数える程の方しかいません。なぜならば、その方々は、幼き頃から修行を積み、資質を備えているからです。ほとんどの方にみられるのが、先祖や水子の未成仏霊の憑依。狗、蛇、狐の獣物霊の憑依と思われます。また、これとは別に精神疾患による脳障害、自己催眠(思い込み)による病的な影響を受けて見えるタイプもありますが、これは妄想であり、霊感とはいえません。昔、修験の行場大峰山で修行していた頃、ある修行者が「我々は、験力を得る為に山へ来たが、そのほとんどが狗や蛇、狐といった獣物霊を宿している。獣物霊に憑依された者は、金銭や人間関係でトラブルになるので、妖(あやかし)には、気をつけよ。」と言われました。ネット上で霊感や霊視をうたって、占いをされている方がいますが、それなりに修行をされないと、必ず天罰が下ります。特に獣物を宿している方は、日々の供養や供物が必要になってきます。ある時、一人の行者が獣物霊を宿し霊媒師として、マスコミや雑誌等にも取り上げられ、人気を博しておりました。多忙な毎日を過ごしていた行者は、欠かす事の出来ない修行を怠り、供養もしなくなっていきました。すると、次第に行者の周りで金銭トラブルが発生し、疑惑や疑念をもつ人が増え、霊感商法等の疑いで逮捕されました。家族は離散し相当な負債を抱えましたが、本人は密かに再開した様です。一度取り憑かれると、本当の地獄を見るまで辞められないのでしょう。また、未成仏の先祖や水子の憑依によって霊感のある方は、それほど強い影響は出ませんが、生前の先祖の生い立ちやクセ、病気等が遺伝します。また、その方の子供に霊感の強い子がいたりします。ただ霊感の強い人は、年々家族運が疎遠になっていき、孤独な晩年を迎えたりするので、場合によりけりですが、速やかに浄霊してあげる必要があります。
