福島駅前の某ホテルに宿泊した時の出来事です。そのホテルは1号館、2号館と隣接しており、いつもは2号館に泊まっていましたが、その日は満室で仕方なく1号館に宿泊する事にしました。気のせいか、フロントの灯りが薄暗く活気がない上、2号館に比べてあきらかに宿泊者が少ない様に思いました。通されたのは、5階の部屋の禁煙室でした。その日は早朝移動した事もあり、22時には床に就きました。どれくらい寝たのか、、感覚的には明け方かと思いきや、ふと目が覚めると時計は深夜の2時を表示していました。辺りを見渡すと、シャワー室の電気が着いていました。それだけではなく、シャワーが勢いよく、バスカーテンを打ち付けていました。消したはずなのにと思いながら、その現象を不思議に思わず、シャワー室の蛇口を締め電気を消しました。暫くすると、、またシャワーが打ちつける音がしました。流石にこれは、霊の仕業と思い、枕元に置いている独鈷杵(密教法具)を取り出し、真言を唱えました。するとピタッと音が止みました。シャワー室を確認すると、何も無かったかの様にカーテンやバスタブには水滴も無く、シャワーが出ていた痕跡も有りませんでした。朝フロントでチェックアウトする時に何気にフロント奥を見ると、お札が数枚貼られていました。その梵字には悪霊退散の神仏が書かれていたので、いわくつきのホテルだった様です。
