鑑定から5日後、和順庵にＮさんが来られました。「先生、Ｍさんとは別れる事が出来ませんが、加持祈祷をして、Ｍさんの奥さんの生霊を祓って下さい。」と言われました。私は加持祈祷に入る前に、今回の件は生霊の仕業でない事を伝えました。「じゃあ、誰なんですか？他に私の事を恨んでいる人が居るんですか？」 「Ｎさん、気になる事が有って、、。実は前回鑑定した時に、男の人の声がして、、。それから、Ｎさんをお見送りした時、貴女の頭から腰にかけて、強い黒い影がみえました。これは、悪霊レベルです。Ｍさんとお付き合いする前に、誰か気になる人はいませんでしたか？」と、Ｎさんに尋ねると、彼女は気まずそうな顔をしながら、、「元旦那と離婚訴訟で揉めている時、、、とにかく、むしゃくしゃしていたんですよ、、。ダメと分かっていながら、子供の家庭教師のＯ先生と一度関係を持ちました。Ｏ先生は、真面目で優しいところがあり、つい甘えてしまいました。ですが、先生とは私から一方的に別れを切り出しました。その後、先生から何度も連絡がありましたが無視し続けて、、塾に対してＯさんの教育についてクレームを付けて、新しい先生に変えて貰いました。」 「その先生は、どうされましたか？」 「自殺された様です。」 「え、、またどうして、、。」Ｏさんは、塾のお金の使い込みがバレて警察沙汰になり、それを苦に自殺したとの事でした。本当にそんな事で死ぬでしょうか？Ｎさんとの関係も影響したのではないでしょうか。悪霊の場合、その存在を認識しない限り、祓う事が困難と言われています。エクソシストの様に「お前は、何者だ。名を名乗れ！」 「私は、◯◯だ。」と名乗った時点で悪魔祓いが終わる様に、Ｎさんの場合も、もしその悪霊がＯ先生なら、解決すると思ったのです。悪霊解脱法による加持祈祷が無事終わり、Ｎさんをお見送りした時、以前見た様な黒い影はございませんでした。それから一月が経った頃、Ｎさんから、電話を頂きました。「先生、その節はお世話になりました。あれから、不思議な現象は無くなったんですが、彼と喧嘩ばかりする様になりました。これも霊の仕業ですか？」 「貴女をみないと何とも言えませんが、あまり霊と結びつけない方が良いですよ。」と、Ｎさんにお伝えしました。ですが、Ｎさんの先祖による色情因縁から今回のケースが生まれました。Ｎさんには、後日先祖供養される事をお勧め致しました。ただ、Ｎさん自身がＭさんとの関係を改めない限り、再び霊現象に襲われる事は言う迄もございません。
