運勢鑑定の仕事をしていると、様々な事情を抱えたお客様がお越しになります。その日は、午前中に加持祈祷のお客様が2件と、午後から鑑定のお客様2件入っていました。午前中の祈祷も有り、体力的にも限界と思い、本日は早々に切上げるつもりでした。すると、一本の電話が入りました。「もしもし、今から予約出来ますか？」と、女性からの電話が入りました。「あのぉ、、本日は営業終了となりました。ホームページからオンライン予約が出来ますので、明日以降でお願いします。」. 「霊感は有りますか？誰かが私に取り憑いているので、とって下さい、、お願いです。」. 「ですが、準備もございますので、明日以降でお願いします。」. 「分かりました。すみませんでした。」と言われて、電話が切れました。夜のお勤めと明日の準備を終え、道場を後にしようした時には、19時を過ぎていました。すると、また電話が鳴り. 「もしもし、先程電話したMです。苦しくて、たまりません、、どうか助けて下さい。」流石にここまで言われると嫌とは言えず、引き受ける事にしました。30分位道場で待っていると、玄関チャイムが鳴りました。Mさんは、自宅からタクシーで来られた様です。帽子とマスクを付けていたので、表情迄はみれませんでしたが彼女からは、ただならぬ妖気を感じました。仏前に座らせ、帽子とマスクを外して頂き、加持祈祷を始めました。年齢は27歳と聞いていましたが、服装は若いのですが、見た目40代位に見えました。これも、何らかの影響を受けているのかも知れないと思いながら加持祈祷を終えると「先生、どうでした？何か憑いてましたか？少し軽くなった様な気がします。」. と、先程とは表情が穏やかになっていました。 ですが、誰かにマインドコントロールされている様な、あるいは何かを信仰している感じがしました。「誰か好きな人が居ますか？それとも、信仰している事は有りますか？その教えが凄く、貴女に影響している様な気がします。」、、。
次回つづく
