Ｊさんは、Ｋさんとの出会いを話してくれました。Ｋさんは会社の上司で、2人の子供がいる既婚者です。付き合って、かれこれ2年近くなるとか。何度も別れ話しになったそうですが、ズルズル今日迄来ているそうです。「先生、不倫はダメですか？」「そうですね、、。」私はＪさんに、お釈迦様が僧侶に説かれた十善戒と信者に説かれた五戒の話しをしました。戒とは、守るべき行動規範であり、その中に不邪淫戒(ふじゃいんかい)というのがあります。不邪婬とは、字のごとく不貞行為（不倫)を行ってはいけないという事です。それを破った者は、必ず地獄に堕ちると言われました。ですが、昔の戦国武将や殿様は、大奥や側室なるものがあり、毎日不邪婬をしていた歴史があります。現代社会においても、一夫多妻制の国があったり、民法上では違法ですが、刑法上は違法ではありません。傷つけた側は、慰謝料さえ払えば問題がないのです。ところが、信用信頼を損なう事にも繋がり、傷ついた人は相手に対して怨念(色情運・霊)を抱く事になるのです。不倫する人の心理として、多くの脳科学者の見解は、人間（ヒト）は先天的に複数の異性を求めてしまう（＝浮気をしてしまう）ものであり、より良い遺伝子を残し繁栄するとの本能がある様です。でも、これは動物的本能であって、生き物の頂点に立つ人間は、道徳や秩序がなければ、乱世となる事をお釈迦様はじめ、過去の祖師は説かれています。世紀末とかハルマゲドンなる終末論は、決して遠い話しではないのです。私達はいつも平和と混乱(戦争・自然災害)と向き合っています。少し脱線しましたが、私は彼女の幼少期と実父の家系に問題がある様に思いました。Ｊさんは、5歳の時に両親が離婚、母親と二つ下の弟と暮らしていましたが、まもなくして母親は再婚されたました。「Ｊさん、実父を恨んでますか、、嫌いですか？」
次回つづく
