11月目前になり、朝夕少しづつ気温が肌寒く感じられる様になりました。京都店の休憩の合間にブラ散歩していると、相変わらずインバウンド客で賑わっていましたが、景色が色づくにつれ、更にこれ以上の観光客が来ると思うと、京都も住みずらい街になりつつ有ります。さて、皆さんは虫の知らせというモノが有る事を、ご存知ですか?「なんとなく嫌な予感がする」「胸騒ぎがする」といった直感的な感覚を指します。人によっては、夢や不思議な体験をしたりと様々ですが、私も虫の知らせと思われる体験をした事が有ります。母が亡くなる少し前に、夢の中で母親の兄になる叔父さんが、タバコを吸いながら、こちらを見てニコッとされたのです。叔父さんは、母が亡くなる3年前に亡くなっており、生前非常にお世話になった人でした。久しぶりに叔父さんの顔を見た事に、その時は何も思わなかったのですが、母の葬儀を終えて、母の実家に挨拶に行った時、仏壇横の上に飾られていた叔父さんの遺影が、夢で見た叔父さんがニコッと笑った顔だったのです。他にも、法要で有るお宅を訪ねた時、80代女性の檀家さんから「お坊さん、変な事を聞く様だけど、雅楽って知ってるかい、、。」「エッ、まぁ、能舞台とか、神社仏閣で神仏に捧げる音楽ですよね。」「最近、耳元で聴こえてくる事が有るんだけど、この近くで誰か練習でもしてるのかい?」「この辺で神社と言っても、普段誰もいらっしゃらないし、ウチの寺でも雅楽はやってませんよ。」「そうかい、、。何か良い事でもあるのかなぁ、、。」と言われていましたが、その方と会うのは、私にとって最後となりました。もうそろそろ、お盆が近いと思い、師匠から頂いた檀家さんの名簿を見ると、身に覚えの有る方の名前のところに、初盆と書かれていました。師匠に確認すると、やはり雅楽の女性でした。今年に入ってから体調を崩しておられた様で、その後病状が急変し、6月になって亡くなられたとの事です。私は、その方のお宅に初盆供養に行き、仏壇に飾られていた遺影を見た時、私が最後に見た「良い事があるのかなぁ、、。」と、微笑まれたあの時の彼女の写真がそこに有りました。雅楽には死の舞というのが有ると聞いた事が有ります。元々は、不老長寿を願う儀礼の舞だった様ですが、この舞にまつわる過去の殺人事件によって、不吉な舞と称される様になりました。その舞に関わった人や演じた人は数年後に亡くなると、伝説になっているのです。迷信とは思いますが、彼女が聴いていた雅楽は、その演舞の音色だったのでしょうか、、。
