アナタの会社は大丈夫ですか?いきなり、こんな出だしから入るのは、ココ最近、会社の倒産・廃業の相談を受ける機会が増えたからです。本来なら、税理士さんや経営コンサルタントに相談されたらと思うのですが、そういうトコロに行かず、私のトコロに来るには、何か訳有って来られていると思います。これは、今から13年前に、ある会社の社長からご相談を受けた時のお話しです。その会社は、九州の某地域で布団や宝石、呉服を経営されている老舗のお店でした。祖父の時代から始めた会社で、相談者は3代目となります。仮にA社長50歳とします。彼は、九州出張鑑定の主催者でした。「これからの会社の行く末ですか、、?どうして私にこの様な相談をされるのですか、、?」「初めて先生の鑑定企画をさせて貰って、私の事を占って頂いた時、あまりにも自分の生い立ちや性格が、見事に当たっていたので、これからの会社運営の参考にさせて頂こうと思いまして、、。」「ですが、私は経営のプロでも無ければ、商売についても、稼ぐ知恵を持ち合わせていません。但し、アナタの性格や、運勢位なら判断出来ますが、それでも良いですか?」「是非、お願いします。」と、言われたので早速鑑定する事にしました。A社長の環境は、お坊ちゃん育ちで有りながら、後継としての厳しい教育を受け、当時親が社長という事もるのか、親子の関係が希薄になっていました。この様な人は、両親に認めて欲しいという承認欲求が強い人です。性格は、決して精神的に強いとは言えず、、決断力に欠け、、結局、問題解決を後回しにされるところが有ります。正直、A社長を鑑定した時、社長としての役割より、むしろ御飾り的な存在だと思いました。鑑定の結果、彼の3年後に「大殺界」が有る事から、会社経営も危ぶまれる運気になっていました。「社長、鑑定結果ですが、今年・来年と試練の年になっています。何らかの手立てをしないと、3年後には大殺界と言って、低迷期に突入します。ですから、無理な出資や設備投資は控えた方が良いですよ。」「では、どの様に乗り越えて行けば良いですか?」「私は、商売の事は分かりませんが、もし、私が社長の立場なら、経営方針を見直しますかね、、。」「経営方針とは、、?」「社長がどの様な戦略を持って経営されているのか分かりませんが、今までと同じやり方では、この時代を乗り切る事は出来ません。人・モノ・金を、もう一度見直されてはどうでしょうか?私が出会って来た業績を伸ばしている会社は、社長自らが動き、果敢にチャレンジされている会社です。ですから、夢を語らせたら熱い思いを語って下さります。逆に業績が思わしくない会社は、全てにおいて人任せにしている会社です。社長とは灯台の様な存在です。自分の会社に愛着を持ち、どうしたらこの難局を乗り越える事が出来るか、社員一丸となって向き合って行かなければなりません。「痛いトコロを突いてきますね、、。確かに、私が社長になってからは、嫁の専務に任せきりで、私は組合や問屋さん巡りばかりしていました。そういえば、嫁の専務から、どうしてこんなモノ仕入れるの、、とケンカする事が有ります。また、親父の時代からの付き合いで、あるメーカーから一定の仕入れをさせられているのも、見直せと言う事ですね。」「今は、モノが余っている時代です。少しでも、負担を軽くする事と、中長期の計画を持たれる事です。毎月、品を変え催事をしても、お客様は「また、やってるの、、?」と、いつもの風景に新鮮味がないのです。つまり、年間の催事におけるメリハリを付ける事です。他社では、農業の収穫後に合わせて、その季節に大きな催事をやったり、繁忙期は訪販をやったり、、。あの手この手を駆使しながらやられています。」「そうですかぁ、、。問屋に勧められるがまま催事をやってきました。」「問屋は、自分のトコの商品を売りたいが為に、必死です。社長の会社を考えて提案しているとは思いません。ですから、自分のお客様は何に興味が有り、今何が必要なのか、普段から把握しておかなければなりません。それだけ、売るという行為は緻密に計算されたモノだと私は思っています。それから、こんな事を言ったらお叱りを受けるかも知れませんが、社長はプライドが高く、社長らしく振る舞おうとされています。私の経験では、阿保を演じる社長と女性職員の笑顔が絶えない会社は、儲かっている会社の特徴です。阿保を演じながら、お客様を含め、社員一人一人の目線で語らなければなりません。」「そうですかぁ、、参考にします。」と言って、社長の鑑定は終わりました。それから3年が経ち、京都の問屋さんから思わぬ知らせが来ました。「先生、A社長ご存知ですよね、、。あの人、先日亡くなった様ですよ。どうやら、◯殺だそうです。アノ店、先代からの借金が有って、何ら手立てを打つ事なく、借金が膨れ上がって、会社の倒産の翌日亡くなったみたいですよ。」「エッ、、そんなぁ、、3年前にお会いした時は、そんなふうには見えなかったですが、、。」と、あまりにも急なお話しに、自分の事の様にショックを受けました。私は、会社経営ばかりに気にかけ、社長の心理をよみとる事が出来ていませんでした。もし、あの時、社長に寄り添ったアドバイスをしていれば、少しは変わっていたかも知れません。この時、私は占い師としてまだまだ未熟だと思いました。その事が有って以来、私は外面的なトコロばかり見ず、内面的な双方を見る様心掛けています。あの時の出来事は、今も悔やまれる鑑定となっています。
